冬の天の川

天の川というと夏のものという感じもしますが、冬の空にもきれいな
天の川が出ています。12月第四週ですと7時頃、暗くなってくれば、
西の空から始まって、頭上やや北側を通って、東に落ちるように天の
川が見えます。(図1)。夏ほど明瞭ではありませんが、人口の光が少
ないところであれば見ることができるでしょう。

見つけ方ですが、真北を向いて、中くらいの高さに北極星、そこから
頭上に向かって目を移すとカシオペヤ座のW型というかM型が見えます。
このカシオペヤ座のところを天の川がとおっているので、まず、カシ
オペヤ座が目標です。カシオペヤ座のあたりがぼーっとなにやら明る
く見えたらそれが天の川です。天の川は、西のはくちょう座からカシ
オペヤ座をとおって、東のふたご座にむかって流れています。


「すばる」のように星がゴチャゴチャ集まったものを星団と呼んでい
ます(図2)。 星が球状に集まっている球状星団とぱらぱらと不規則に
集まっている散開星団があり、「すばる」は散開星団に分類されます。
散開星団はたくさんあるのでそれが空の上にどういうふうに分布して
いるかを図3に示しました。中央のピンクの線が天の川の中心線です。
図を見ると散開星団は天の川にそって存在することがわかります。天
の川の正体は、銀河とよばれる千億個を越える星が円盤上に集まった
ものですから、この分布をみると、散開星団は銀河という円盤の中に
(円盤に沿って)存在することがわかります。もし、天の川銀河が「つ
ぶあんの詰まったどら焼き」だとすると、散開星団はつぶあんの小豆
の粒のようなものです。

最後にひとこと。「冬は星はあまり見えない」とあきらめてはいけま
せん。今、雪空だったのに、2時間後には快晴で冬の星々がきらきら
輝き、つぎの一時間はもう真っ暗な雲におおわれた、といったのが冬
の山形の天気です。ときどき夜空を眺めて見てください。予想外の素
晴しい冬の星座に出会えるものです。私の経験では冬でも星が見える
確率は30パーセントはあります。


図1冬の天の川
(アストロアーツ/ステラーナビゲータを用いて作製)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/110-fig1.jpg
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図2 すばる(散開星団に分類される)(提供 NASA)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/110-fig2.jpg
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図2 散開星団の分布(菱形が散開星団)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/110-fig3.jpg
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図1、と図3のパワーポイントファイル
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/110-fig.ppt