春の星座しし座の性格


しし座を見つけてみましょう。夏至も間近で日没も遅くなりましたが、夜八時ころ なら星もきれいに見えています。 南を向いて、ぐっと首を曲げて頭上近くまで見上げてみます。頭上近くに 麦色をした明るい星(1)が見えます。やや下に目を移すと白く明るい星(2)、 その右すこし上に明るい星(3)が見えます。これらの三つの星よりは劣るけれど 明るい星(4)が右手に見えます。そして、(1)(2)(4)がほぼ正三角形に見えて、 これを春の大三角形と呼んでいます。図1で星の名前とともにご確認下さい。 これらの星は町のまんなかの明るいところでもみえますから、大丈夫、きっと 見つかることでしょう。

図1で(4)の星(デネボラ)を頂点として小さな三角形が出来ていて、 これが「しし」のお尻です。 ここから右(西)に向かって30度位の広がりをもつ大きな星座が「しし座」です。 「しし」の心臓の位置に一等星のレグルスが輝き、 そこから上に向かって「ししのおおがま」 と言われる頭の部分につながっています。

「しし座」の西隣りの「かに座」も、東隣りの「おとめ座」も星座の形から 「かに」や「おとめ」を連想することは容易でありませんが、 「しし座」は確かに しし(ライオン)の形に見える壮大な星座です。

星占いで「しし座」の性格は勇敢で力強いとか自尊心が高いなどとされますが、 なるほど百獣の王ライオンの性格を継いでいるとみているのですね。 われわれ現代人は、でたらめにに並ぶ星の配置を人間が解釈して ライオンの形に見えたので「しし座」と呼んだんだと軽く考えますが、 古代の人々はそうでは無かったのだと思います。 星の配置は決してでたらめではなくて神さまがなんらかの意図をもって並べた のだと考えます。なので、この場所はライオンの性格を持った場所だと、 星をししの形に配置することで 神さまが知らせてくれていると古代人は考えたに違いありません。

図2には今から2000年程昔の8月上旬の太陽の位置と太陽のいる星座を 示しています。 もっとも太陽が熱をもって大地を暑く照らすころ、なんと「しし座」に 太陽がいるではないですか。 このことは「しし座」の強さを象徴していると考えたかも知れませんね。 実際に星占いでは、太陽の支配星座は「しし座」とされ、「しし座」と太陽は 深い関係があるとされます。

こんなふうに昔のひとは良く星を観察していろいろ関連づけて精一杯考えて 星占いを洗練されたものにしようとしてきたようです。 そのような観察といろいろな考察の努力が結局は科学につながって、 いまや「しし座」を作る星々の宇宙空間での3次元の位置が測定され、 太陽の輝く理由も核融合反応であることが分かったのです。 私は占いと科学をまっぷたつに分けるのは嫌いで、自然をよく観察してなんとか 解釈しようとした努力としては両者はつながっているのだと思います。

画像をクリック(拡大)
図1 5月末の夜8時頃の南の空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/169-fig1.jpg


画像をクリック(拡大)
図2 およそ2000年昔の8月上旬の昼間の空)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/169-fig2.jpg

原画図1と2
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/169-fig1.ppt
(アストロアーツ製ステラナビゲータを用いて作図)