星の世界

星座をかたちづくる星たちまでたどり着くには、光の速さで 行って、近い星で数年、遠い星なら千年もかかります。 宇宙空間に浮いたそのような星たちの広がりはどのくらい 先まで続いているのでしょう。

図1 ばら星雲 (国立天文台提供) ppt


星だけでなく星雲と呼ばれる雲のようにぼーと光るもの もあります。図1は、ばら星雲とよばれる星雲です。冬の星座 でおなじみのオリオン座のすぐ東側にある星雲です。ばら星雲 までの距離は約4600光年、つまり、光で4600年かかる 距離です。このような星雲もたくさんあって星と同様に宇宙空間に 散らばっています。
図2 太陽のまわり2万光年×4万光年くらいの範囲を見た模式図。 ppt


今日は、2万光年くらいの広がった空間を見てみましょう。図2が 想像図です。板こんにゃくを想像してください。縦が2万光年、横が 4万光年、厚さ2千光年のこんにゃくです。 赤いX印のところにわれらが太陽があります。+印の位置にばら星雲があります。 このこんにゃくをよく見るとつぶつぶがいっぱい浮いていてそれが星です。 星はあまりにも小さくあまりにも多いので濁って見えています。 このこんにゃく部分に含まれる星の数は約1億個です。 星の広がりは「板」のようです。ここが今日のポイントと言えます。

でも、良く見ると星や星雲の濃いところがあります。 図の上で横に走っている濃いところはペルセウス腕(うで)と呼ばれ、 下で横に走っている濃いところは、いて・りゅうこつ座腕と呼ばれます。

なぜ、腕と言う呼び方をするのでしょうか?目をさらに遠くもっていき 50万光年くらい遠くからみればその理由が分かります。これは、 つぎの機会にお話しましょう。