しし座をみつけよう


日が沈んで1時間くらいすると薄明も終わり、星がきれいに見えてきます。 少し暖かい夜には星の光を浴びて気持ちを爽やかにしてはどうでしょう。 星座などまったく知らなくても楽しめますので、次のようにして星を探して みませんか。(図1上)

まず、方角を確かめながら西に向かって立ちます。太陽が沈んだ方向です。 高くもなく低くもなくちょうど真中くらいの高さに目に飛びこんでくるのが 宵の明星「金星」です。先日は薄雲の中でも雲を突き抜けて金星の光が見えて いました。

金星から水平に南西方向に視線を向けるとこれまた明るい白っぽい星が 見つかります。星座を作る恒星の中でいちばん明るいシリウスです。 さすがのシリウスも金星の前には暗く見えます。このシリウスと金星の間に オリオン座があります。

次に身体を南に向けてみましょう。南の空で金星ほどの高さにはとくに 目だった星はありませんが、ずっと高く目をむけるとかなり明るい赤い星が 目にはいります。これは火星です。ここまでは順調に進んだとおもいますが、 どうでしょう。 (図1中)

身体を今度は東に向けます。すると東の空、中くらいの位置に明るい星が 見つかると思います。色はちょっと黄色っぽく見えるかも知れません。 これがうしかい座のアルクトゥルス。その星の 右(南)側に、少し暗いけれど目立つ星が二つ並んでみえるとおもいます。 左(北側)が土星、右(南側)がおとめ座のスピカです。(図1下) 参考にですが、図の中に数字が書き込んでありますが、これは明るさを表わす 等級で、数字が小さいほど明るいことを意味します。

最後に、火星のいる位置をよくみると図2のようにきれいな形をしたしし座を 見つけることができます。火星の横にレグルスという一等星があり、 その上をだとると、ナハテマークとよばれるはてなマーク「?」を裏返した 形が見つかります。これがししの頭です。そして、その左にはお尻の部分の 三角形が見つかります。頭とお尻が分かったのであとは想像力をたくましくして ライオンの姿を描いてみて下さい。




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図2012年4月中旬の午後7時半頃の空
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図のパワーポイント
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図2 火星を頼りにして見つけられるしし座
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