夏の星座(ハガキ)


いよいよ夏本番。海や山に行かれた時は、きっと天の川や満天の星を楽しんで下さい。 今日は、8月上旬8時頃の夏の夜空の見つけやすい星を図にまとめてみました。 折角ですので、暑中お見舞の葉書きにも使えるデザインにしてみました。 (インターネットが使えるときは、 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/225-hagaki.pdf にてパソコンに取り込んでいただければ葉書きサイズに印刷してお使いいただけます。)

図1では南の空から天頂(頭上)にかけて描いています。大きな円は明るい星を表わし、 直径が小さいほど星は暗くなります。星の色に合わせて円に色がつけてあります。 下辺の紫の部分が地平線、中央から下に向かってうっすらと天の川が見えています。

中央の大きな青い円は頭上に輝く織姫星(こと座のベガ)です。織姫から南に少し下った みかん色の大きな円は牽牛(わし座のアルタイル)で、このふたつは七夕の星です。 間に天の川が流れています。織姫からやや北東(図では左上)の大きな緑色の円が はくちょう座のデネブです。白鳥の翼を広げた形(大きな十字)を分かりやすいように 描いてみました。青、みかん、緑の三つが夏の大三角です。

地平線近くに赤い大きな円があります。これがさそり座のアンタレスですが、 地平線近くで見にくいと思います。

やや小さい円は二等星、三等星の星たちです。そのなかでも地平線近くに六つほど 明るい星がありますが、見るとティーポットのように見えますので実際の空で見つけて 見て下さい(図2参照)。星座でいうといて座にあたる場所です。

さて、星の色のつけ方について具体的なやり方をちょっと説明しますね。 天文学的には星の色は色指数といって次のように測定します。 まず、人間の目で感度のよい緑色の光りをよく通すフィルターをつけて写真を撮ります。 そのとき、ある星が1等星に写ったとします。次に、同じ星を今度は青い光を良く通すフィルター をつけて写真を撮り、何等星か調べます。それが1等星だったとします。青いフィルターででも 緑のフィルター同様に明るく写っているので、この星は青い星と言えます。

そこで、青色の等級から緑色の等級を引き算した値を色指数といい、今のが場合は、1マイナス1で、ゼロです。 これは青い星です。とくに青い星はこの値がマイナスになります。 一方、赤い星は青いフィルタでは暗く写るので、色指数は大きくて1とか2とかになります。 色指数が2からマイナス1に向かって減少すると、図1では、赤、オレンジ、緑、青という風に色を変えています。 この一風変わったこの星の地図で星を探してみて下さい。

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http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/225-fig1.jpg
図1 夏の星座図
(解像度的に問題あるので、下のパワーポイントから製版下さい。)

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図2 いて座のティーポット
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/225-fig2.jpg
(小さく取り扱って下さい。)

総合的なパワーポイント
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/225-fig.ppt

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