7月の夜空

7月7日は七夕です。晴れ間をねらって星空をお楽しみください。 これからしばらくは月が出てくるのは深夜ですので、 月の光に邪魔されることなく暗い星まで見ることができます。 日が暮れて8時頃、星座探しの旅に出かけましょう(図1)。


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図1 7月上旬8時頃の夜空(Stellariumを用いて作成)

簡単な順番に探していきます。 (図では黄緑で表記の(1)〜(3)です。((1)は丸1のこと。) まず、西の空に金星が宵の明星として見えています(1)。 次に、頭上に(2)の星が抜群に明るく、ほとんど同じ明かるさで、東の比較的高い位置に(3)の 星が見えています。これが今晩の空の3横綱です。 (2)と(3)はほとんど同じ明るさですが、(2)はビール色というか麦色で黄色っぽく、 (3)は白っぽい色をしているので 違いがわかるとおもいます。 (2)は和名を麦星といい、西洋ではアルクトゥルスと呼びます。 (3)は織姫(おりひめ)星で、西洋ではベガと呼びます。 ここまでは容易に見つけられるでしょう。

さて、二番手は南のそらの3大関とでもいえる(4)-(6)です(図では黄色表記)。 右手(西)から高い位置に、和名では真珠星(4)とその左隣の土星(5)です。どちらも一等星の明るさです。 真珠星は西洋ではスピカと呼びます。 そして、もっとも東側の低い位置は赤星(6)、西洋ではさそり座の心臓、アンタレスと呼ばれます。 さそり座は夏の星座といわれますが、実際には今頃が見やすい高さになります。 夏本番の8月には、東隣のいて座がよく見えて、さそり座は低くなってみにくくなります。

最後に、東の空を見ると、先ほど見つけた織姫星と、 より低く左手に彦星(8)、北側にはくちょう座デネブ(7) が見えていて、これらが夏の三角形です。七夕にこれらの星が高く昇っていてもいいのですが、 よく考えると七夕は旧暦の七月七日ですので、それまでにまだひと月近くあるためまだ低い位置にあります。 北には北極星がありますが、麦星と北極星の間に北斗七星があるので確認してください(ピンクの点線の囲い)。

上級者の方には、頭上、やや東側に図ではピンクで示したHの文字形を見つけてみてください。 これはヘルクレス座の頭文字Hが見つけられると思います。

夏の星座にすこしづつ移り変わる様子を観察しながら回る季節をゆったりとした心で感じていただければとおもいます。


references

図1 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/271-fig1.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/271-fig.pptx