火星を見よう

3月は英語ではマーチといいますが、これはローマ人がこの月を 戦いの神マルスの月としていた名残です。 春分の日を含む3月ですから、 これから春になって元気が出て、血気盛んなローマ人は戦いを始めたのでしょうか。 また、マルスの神は惑星では火星(マース)に対応します。


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図1 2014年3月19日午後9時ころの東の空

それに合わせたかのようにそろそろ火星が見えてきましたので見つけてみましょう。 とても明るいのですぐに見つかります。 その激しく星座の中を動き回る赤い姿は戦いの神にふさわしいものです。 実際、今、火星を見つけておいて、 4月、5月とその位置を追跡するとどんどん動いていくので面白いですよ。

夜の9時過ぎ東の空を探してください。 図1のように、火星はおとめ座のスピカと並んでいるのでとても見つけやすいです。 少し離れてアークトゥルスという明るい星も目に付くとおもいます。 火星は赤色、スピカは白色、アークトゥルスはオレンジ色と、色の違いも楽しんでください。 19日であれば月と火星とスピカが三角形を作っています。 日にちが変わると月は別のところに行ってしまいますが、火星とスピカの関係はあまり変わりません。

火星が地球にもっとも近くなる4月14日ころにはだいぶ動いているはずです。


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写真1 オポチュニティの目で見たエンデバークレーターからの風景(NASA提供)

10年前の2004年の1月に火星に到着した無人探査ロボット(探査車)オポチュニティは それ以来現在に至るまで10年間、 火星表面を走り回り調査を続けています。 写真1はオポチュニティの目で見たエンデバークレーターからの風景です。 火星を見つけて、あの星の上で調査を続けているロボットがいるんだなと想像してみるのも楽しいですね。


references
図1 2014年3月19日午後9時ころの東の空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/307-fig1.jpg
写真1 オポチュニティの目で見たエンデバークレーターからの風景(NASA提供)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/307-fig2.jpg
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/245-fig.pptx



参考: