いっしょに昇ってくる仲良し星座

夜も更けてくると、 東の空から冬の星座が昇ってきます。 仲良しの星座は一緒に昇ってくるので注目しましょう。

お誕生日星座をご存知の方は、 おうし座(4/20-5/20)、ふたご座(5/21-6/21)、かに座(6/22-7/22)の順番をご存知と思いますが、 まさにこの順番で東の空から星座が昇ってきます。 東の空、地平線の上に、 おうし座が午後9時頃、ふたご座が午後11時頃、かに座が午前1時頃、それぞれ姿を現します。 見える時刻は季節が進むと早まります。 来月でしたら、これより二時間くらい早くなります。


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図1 おうし座とぎょしゃ座

これらの星座は仲良しペアで昇ってくるのでご紹介しましょう。 まず、おうし座はぎょしゃ座とペアで昇ってきます(図1)。 おうし座のどの星よりもぎょしゃ座のカペラという星は明るいので、 先に、 こちらの方に 気がつくでしょう。


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図2 ふたご座とオリオン座

つぎは、ふたご座とオリオン座がペアです(図2)。 ふたご座では、 カストルとポルックスとう二つの星が縦に並んで昇ってきますが、 オリオン座のベテルギウスとリゲルは横に並んで昇ってきます。 ふたご座のどの星よりも、オリオン座のベテルギウスとリゲルの二つの星が明るいのでこちらの方が目立っています。


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図3 かに座とこいぬ座・おおいぬ座

最後は、かに座とペアをなすのは、こいぬ座とおおいぬ座のペアです(図3)。 こいぬ座のプロキオンとおおいぬ座のシリウスは横に並んでいますが、 プロキオンの方がちょっと先に昇ってきます。 このことがあって、このプロキオンには「犬の前」という意味があります。 シリウスはおおいぬ座にあり、その「犬に先立って昇ってくる」ということでこの名がつけられたわけです。

かに座のどの星よりも、プロキオンやシリウスは明るいので、よく目立っています。 誕生日星座よりもペアを組んでいる相手の星座の星の方が明るいのはちょっと不思議ですね。 ただし今年はかに座としし座の境界あたりにとても明るい木星がいるので、かに座は見つけやすくなっています。 今日紹介した星座は12月にかけて東の空に見えていますのでじっくり観察してみてください。
references

図1 おうし座とぎょしゃ座
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/336-fig1.jpg
図2 ふたご座とオリオン座
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/336-fig2.jpg
図3 かに座とこいぬ座・おおいぬ座
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/336-fig3.jpg
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/336-fig.pptx



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