春の星座(マイナー編)

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図1 3月中旬午後8時頃の空

すこし暖かくなって来たところで、春の星座を楽しみに外に出てはどうでしょう。 頭上近くに、不気味なほど明るい木星が輝いています。 だれでもすぐに気がつくほど異常に明るく見えます(図1参照)。

木星が見つかったらその東側に図1のように「しし座」が見えています。 鎌の形をした頭の部分と三角形のお尻の部分が特徴的で、昔の人々がライオンに見立てたのもうなずけます。 木星に比べれば暗いですが一等星のレグルス(図でcの星)が見えます。 シリウス(a)、プロキオン(b)が簡単に見つかります。 また、2等星ながらも目立つのはdの星です。 うみへび座のアルフラッドです。

ここまで来ると、水色で表示した名だたる星座たちを見つけることができます。 しかし、あとから付け加えられた新参者の星座がしし座の回りに4つもあります。 赤い文字で表示した、こじし座、ろくぶんぎ座、やまねこ座、りょうけん座です。 古くからある見つけやすい星座の間の空間を埋めるように作られた星座なので明るい星はほとんどなく、 それぞれ星座の名前にふさわしい形は見えません。

調べてみてわかったのですが、ここに示した4つの星座はすべてポーランドの天文学者 ヘベリウス(1611-1687)が命名したものです。 長さが45メートルもある空気望遠鏡を作った人として有名な人で、 たくさんの天体観測をしました。


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図2 うみへび座の木星状星雲 (提供NASA)

とても明るい木星に敬意を表して、図2には木星状星雲を載せました。 どうぞお楽しみください。この星雲は図2のうみへび座の赤い+印のところにあります。


references
図1 3月中旬午後8時頃の空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/357-fig1.jpg
図2 うみへび座の木星状星雲 (提供NASA)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/357-fig2.jpg
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/357-fig.pptx



参考: