中秋の名月とスーパームーン
中秋の名月と満月とスーパームーンがやってきます。

旧暦では秋は七月、八月、九月ということになっています。
秋の真ん中の八月の十五日の月、つまり、「十五夜おつきさん」
を愛でるのが中秋の名月のお月見です。
今年は9月27日がお月見の日です。
昨年は団子が売り切れでスーパーマーケットをはしごして探しまわった友人もいたので、
ことしは忘れずに準備ください。お団子食べながらゆっくり月を楽しみましょう。

満月という言葉は厳密には地球からみて太陽とちょうど反対の位置に月が来た
時の月を指します。
今回は9月28日11時51分に満月になります。

中秋の名月のときは少しだけ東側(左側)か欠けていて、まだ満月にはなっていません。
翌日は少し西側(右側)が欠けた月になっているはずです。
ほんの少しですが28日の方が完全な円形の「満月」に近い月です。

今回はしかもこの満月がスーパームーンです。
地球の回りの月の公転運動は完全な円ではありません。
そのため、満月を見たときの地球から月までの距離が近いときも遠いときもあります。
遠いときは40.6万kmくらいですが、近いときは35.7万kmくらいになります。
偶然にも非常に近いときに満月を見ると月はいくぶん大きく見えます。
これをスーパームーンと呼んでいます。

以上のことから、
今回は27日でも28日でもどちらの月も楽しめそうです。
どちらかは晴れるでしょうし、
ぜひお月見をお楽しみください。
お団子をたべながら月について語るのもいいでしょう。
星空案内人さんは図1のような小道具をつくっておいて、
「この絵で団子は何個あるでしょう。」とか、
「うさぎは月で何をしているのでしょう。」とか問いかけたりします。
日本ではうさぎは餅をついていますが、中国では薬草をついています。
これは不老不死の薬です。

来月も月見をしますがこれは十五夜でなくて十三夜であることをお忘れなく。



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図1 月の案内うちわ(提供:柴田いくよ) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/384-fig1.jpg
本文終わり
references パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/384-fig.pptx