88全星座
星座はぜんぶでいくつあるのでしょう。ときどき質問があります。
今日は、88個ある全星座をリストにしてみました(図1)。

どんな星座があるのかじっくり眺めてみてください。
升目の色が、黄色は動物(想像上の動物を含む)を、ピンクは人を、緑色は道具・機会など物質的なものを
それぞれ表しています。
意味が分かりにくいものも少しあります。
エリダヌスは川の名前です。テーブルさんはテーブル山で山の名前。
レチクルは望遠鏡についていて、見る方向に狙いをつけるための十字線を付けた道具です。

それぞれの星座は同時に同じところで考えだされたわけでなく、作られた時代や場所、
名付け親あるいは民族はそれぞれ異なっています。多くは誰がいつ頃から使いだしたかは不明です。
それでも重要なポイントがあります。
古代オリエントとギリシャの文化が融合してヘレニズム文化とよばれるギリシャ風の文化が
中東・エジプト辺り全体を包み込みますが、その時代にまとめられた、
プトレマイオスの48星座というのがあります。2世紀頃のことです。
図で赤い★印がついた星座がそれで、それらはすべて生きのこって現代でも使われています。
ただ、「アルゴ船」という星座がとても大きかったので、「とも(船尾の部分) 」
「ほ」「らしんばん」「りゅうこつ」に分割せいて星座になっています。
これらの星座の起源はおそらく紀元前です。
そして古いものは紀元前3000年の昔にその起源をもとめることができると考えられています。

いっぽう、17世紀にベベリウスという天文学者が創設した星座があって、
それらは、
こぎつね座、こじし座、たて座、とかげ座、やまねこ座、ろくぶんぎ座、
りょうけん座です。
とても古い星座と新しい星座がいりみだれているわけです。

事情はよく知らないのですが、日本では星座名は漢字を使わないで、ひらがなかカタカナで
表記する習慣があります。

最後に今晩午後8時頃の南の空を図2にしましたので、実際に星座がどのように配置されているのかごらんください。







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図1 現在使われている88星座 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/390-fig1.jpg
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図2 今晩8時頃の南の空(ステラリウムを用いて作成) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/390-fig2.jpg
本文終わり
references パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/390-fig.pptx