星のスペクトル型
インフルエンザらしい高熱が出たので、早速病院に行きインフルエンザウイルスがいるかどうかの検査をしてもらいました。
鼻から検体をとり、試験キットで処理すると、たちどころに結果がでます。
お医者さん看護師さんからどよめきが起こったので、びっくりして、「どうなりました?」と聞いたところ、
いましたいまたB型ウイルスですとのこと。
図1上のようにBのところに線が入ればB型と分かるようになっています。

A型が多く、B型は少なく、当院では初めてとのこと。
珍しいものに罹ったものです。

型が分かると何となく得した気分がして不思議なものです。

星にも型があります。
織姫星、彦星、そして、今の季節見えている星ではシリウスが A型星です。
オリオン座のリゲル、しし座のレグルスはB型星です。
まるでインフルエンザウイルスのようですね。
検査もちょっと似ています。

星から来る光をプリズムなどを用いて虹色に分散させます。
紫色から深紅まできれいにひろがった光(スペクトルといいます)
をよくよく観察すると縦線が見えて来ます。

図2は幾つかの星についての例ですが、左側が青い光で、右側に行くと
青緑の光です。さらに右に行くと本当は緑、黄色、赤と繋がるのですが
ここでは左側の青い部分だけを示しています。
A型もB型も基本的に青い色が強い星です。

縦線をよく見ると両者に共通なのはHのシンボルがついている水素原子に起因する線です。
しかし、A型星の方が水素の線が強く、B型星では水素以外にHeのシンボルがついたヘリウムの線がよく見えます。
この違いはB型性の表面温度が約2万度もあるのに、A型星は1万度をやや下回るという温度の違いから来ます。

良く見ると、同じ型でも線が太かったり細かったりもします。
星の温度はいろいろなのでA型とB型の中間的に見えるものも当然存在します。
星のスペクトルは複雑で分類には昔は非常に苦労したのですが、
現在では星の表面の物理状態の違いとしてよく理解されています。
太陽は表面温度がずっと低いのでG型という別のタイプです。

ウイルスのDNAの分析、分類もきっと非常に苦労して結果がもたらされるのだろうと想像します。
自然は奥深く、さて、もっともっと追求したい気持ちになるのでした。








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図1 インフルエンザのウイルス検査。 Cはコントロールで必ず縦線がでなくてはいけません。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/401-fig1.jpg
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図2 星のスペクトル線の例(上辺にあるHβ、Hγ、Hδは水素に起因する線) (提供:国立天文台岡山天体物理観測所、大阪教育大学) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/401-fig2.jpg
本文終わり
references パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/401-fig.pptx