道具の道具を作る獣
いろいろの争いがあると、
人間もやっぱり獣だななどと思うことがしばしばありますが、
脳が発達したためにいろいろなことをする動物であることは事実のようです。
チンパンジーも道具を使いますが,道具を作る道具まで作ったのは人間の特別なところだと言います。
そんな人間のやったことを実感する機会がありました。

アメリカの首都はワシントンです(図1)。
そのワシントンのすぐお隣のメリーランド州にNASAのゴダード・スペース・フライト・センターというところがあり、
宇宙探査機や宇宙そのものの研究をしています。
先週は研究のためそこを訪問しました。
皆さんがよくご存知のスペースシャトルや月面に行ったアポロなどが打ち上げられたのは、
フロリダ半島のケネディ・スペース・センターです(図1の地図で位置を確認ください)。

ワシントンのホワイトハウスがすぐ見えるところに、国立航空宇宙博物館があります。
玄関から入るといきなり見えてくるのは、月まで行って地球に帰って来たアポロ11号指令船の本物。
大気圏突入時に焼けこげた船体もなまなましく見えます(図2)。
そして、月への着陸船と同じものの展示してあります(図3)。

火星に着陸して、あちこち走り回り、景色のビデオ中継をしたり、土を採集して分析・実験をしたローバも、
火星に行ったものと同じものが展示してあります(図4)。
火星の景色の中継もかなり臨場感があり感動しましたが、
機器そのものもかなりの迫力です。

実物をみることはやはり意義あると思われます。
観光などでアメリカを訪問する機会があったら立ち寄る先の候補にしてみてはいかがでしょう。
人工知能などもかなり性能が上がって来ました。
これは行かなくても向こうから私たちの生活に侵入して来ます。
人間はいったい今後どのようなことをするようになるのでしょう。



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図1 NASAの研究所位置 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/421-fig1.jpg
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図2 アボロ11号 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/421-fig2.jpg
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図3 アポロ計画で使われた月着陸船 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/421-fig3.jpg
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図4 火星探査をしたローバ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/421-fig4.jpg
本文終わり
references パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/421-fig.pptx