星と万物の分類
いろいろな星の種類を並べてみます。
恒星、 新星、 準星、 原始星、 図星、 変光星、 激変星、 主系列星、中性子星、白色矮星、ブラックホール。 
どのような星か知っているものはありましたでしょうか。
5番目は天文学と関係のない言葉でした(失礼)、ずぼしです。

どのように頭を整理したら星を分類できるか考えているうちに、
つまりは全宇宙にあるすべてのものをどう分類するかに思いが至り、
ついに、図1に結実しました。

図1は縦軸に密度、横軸に大きさをとって、宇宙にある万物の密度と大きさを示した図です。
灰色のブラックホールの領域を除いて万物は3つに分類されます。
宇宙には数え切れないほどの種類のモノがありますがそれは実に3種類しかありません。

一つ目は、図の緑の部分で、クォークから中性子星に至る超高密度物質。
これは強い力に支配されています。
次にオレンジ色で示された中程度の物質があります。これは電気と磁気の力に支配されています。
そして、最後に赤で示された重力によって支配された物質です。
重力は到達できる距離に制限がないため、密度がほとんど自由に選べます。

図2に具体例を示しました。
超高密度のグループである中性子星は左上で、1立方センチメートル当たり100億トンもあります。
中密度のグループは地球や月で1立方センチメートルあたり数グラムです。
下の段には低密度の天体として銀河と銀河団を示しました。

図1でAで示した水平線は1立方センチメートルあたり10億分の1グラムという程密度で、
その線より遥か下に銀河と銀河団があります。
なんと希薄な天体でしょう。
そんなに希薄でもちゃんと結びついているのが、重力のすごいところです。

宇宙という視点をもつと細かなことにとらわれず非常に広い大きな目で世界を眺めることができることがわかりますね。
やっぱり星を眺めることは心を広くするようです。



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図1 万物の分類 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/464-body-fig1.jpg
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図2 密度の違う天体の例 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/464-body-fig2.jpg
本文終わり
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