月と金星
だいぶ暖かくなってきたので夜空の観察が楽しくなってきました。

4月18日の日の入りは午後6時少しすぎでしょうか。
日が沈んでしばらくたって6時50分ころになると一番星が見えてきます。
西の空は図1のようです。

真西からやや北よりにとても明るい宵の明星の金星が見えてくるでしょう。
西の地平線近くに建物のない場所を探して見つけてみましょう。
10分もすると地平線の下に沈んでしまうのでこの時間を外さないようにおねがいします。
金星は、その左上にあるおうし座のアルデバランの100倍近い輝きがあるので見逃すことはないでしょう。
逆に、夕焼けの中にアルデバランを見つけるのは難しいかもしれません。


目を凝らして見る、あるいは、双眼鏡でみると細い細い月が見えます。
今日は旧暦の3月3日で、三日月です。
旧暦で生活していたら今日は桃の節句ということになります。
現在の暦では桃の節句は先月に終わってしまったのですが、
桃の花が咲くという意味ではそれは早すぎです。
京都や江戸(東京)ですと今はまさに桃の季節です。山形はこれから。
お雛様を飾るイベントは山形でいろいろなところで行われていますが、
3月にしないで月遅れで4月3日ころにするところもある様です。
季節感を合わせようという考えです。

金星と月と正三角形を作る位置にすばるがあります(図1)。
6つか7つの星がごちゃごちゃと集まった場所です。
このような星の集まったものを天文学の用語では星団と呼んでいます。
望遠鏡でみると100個ほどの星が集まっているのがわかります。


もし、今日曇ってしまった場合は、明日も同じくらいの時刻でご覧ください。
金星とすばるはだいたい同じ位置です。
月はおうし座のアルデバランの上に移動していて、形はちょっと太くなって4日月になっています。



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図1 今晩午後16時50分頃の西の空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/514-fig1.jpg
本文終わり
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