どの星みえる?
だいぶ暖かくなり、毎週土曜日のやまがた天文台もお客様で賑わっています。
私が星空案内をする時に、屋上に上がって最初にする質問があります。
「空全体を見渡して一番明るい星はどれでしょう。よく見比べて決めてください。」
「答えは声に出さないで、心の中で決めてくださいね。」
しばらく、観察時間をおいて、「では、心に決めた一番明るい星を指差してください。」

ガイドツアーに集まったみなさんが一斉に指を刺します。
たいていの場合は全員一致した意見になります。
月が出ている時は、月を含めるかどうかで答えが違いますが。

「では、二番目に明るい星はどれでしょう。」
と、二番目、三番目、と順番をつけていきます。
だんだんと意見が分かれてきます。
地平線近くの星は見落としがちです。

さて、みなさんも今晩、やってみてください。
家族やお友達とやると楽しいですよ。

今晩はどう見えるでしょう。
時間によって少し答えが変わってきます。

図1を見ながら探してみましょう。
図2が答えです。
等級は明るさの指標で、数が少ないほど明るいことを意味します。
二等星は一等星よりも暗い星です。
一等星より明るいのが0等星、さらに明るいとマイナスがつきます。
地平線に近い星は大気の減光を受けるので等級の値より暗く見えます。
そのために順番が入れ替わることがあります。
また、金星、シリウス、ベテルギウスは地平線近くで8時をすぎると沈んでしまいます。

カの星は少し色が違うのがわかると思います。

このように順位をつけるのに10分ほどかかると思います。
順位付けのいいところはこの間に目が暗さに慣れてくることです。
十番目くらいまで順位がつく頃には、
最初は見えなかった北斗七星が頭上にはっきりと見えているでしょう。
これらの星は2等星より暗いのです。
図1に10位以内に入らなかったので記号のついていない明るい星が○で囲ってあるのに気がつきましたか。
これは、しし座のレグルスという星です。

では、晴れた夜空をお楽しみください。


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図1 5月上旬、午後8時頃の夜空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/517-fig1.jpg
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図2 明るい星のリスト http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/517-fig2.jpg
本文終わり
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