南の空の明るい星
南の空の明るい星に気がついている方も多いのでないでしょうか。
夏至が近くなり日がながくなりました。
星がよく見えるのは午後8時頃になってしまいます。

1日の仕事に疲れた心を夜空を見ながら癒しましょう。
南に向いて空を見上げると異常に明るい星が目に入るでしょう(図1)。
木星が見えています。
場所はてんびん座です。

木星がみつかるとその右手にやや明るい星がみつかります(図1のアの星)。
これでも一等星です。おとめ座のスピカです。
空の高い位置に目をやると、木星より暗く、スピカより明るい星がみつかります。
これがうしかい座のアークトゥルスです。
ここまで見つかると、図1を参考にして、ウの星を結んで春の三角形(緑の点線)が見つかります。
ここまで分かれば春の星座探しは合格です。

もし、目が1万倍くらい感度が良くて、
星ではなく、ぼんやりとしか見えない銀河がどこにあるかを図2に示しました。
小さな楕円形で表したのが銀河です。
星が少ないところに限って銀河が多く見えるなという印象がしませんか。
本当にたくさんの銀河があります。

サッカースタジアムの中央に立って、空を見上げることをイメージしてください。
視野の端、地平線方向にたくさんの観客が見えるでしょう。
そして、真上には青空に白い雲がみえるでしょう。
ちょうど観客は星で、雲が銀河の集まりです。
今の季節はこの比喩のような見え方で、
地平線近くに明るい星が多く、頭上に銀河が沢山見えます。




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図1 6月6日午後8時頃の南の空(Stellariumを用いて作成) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/521-fig1.jpg
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図2 同じ空に銀河の位置をマークすると、、、。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/521-fig2.jpg
本文終わり
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