ふたご座流星群を見よう
流れ星を見たいという方に最適な日がやってきました。
12月13日と14日の夜がチャンスです。
ふたご座流星群と呼びます。
多くの流星群が夜半過ぎから見え始めるのに対して、
午後8時頃から見ることができるので、
子供たちにもお勧めなのがこのふたご座流星群です。

午後8時頃になると月も沈み、東の空は図1のようになっています。
まず、縦に三つの星が並んでいるのが見つかります。
オリオン座の三つ星です。
もっと大きく見ると、やはり縦に三つ、
図1のBの位置に一等星のベテルギウス、
Aの位置に一等星のアルデバラン、
Pの位置にごちゃごちゃと6つくらいの星がひしめいた領域「すばる」が並んでいます。
やや北に目をやるとCの位置に明るく輝く一等星のカペラがあります。
このあたりはぎょしゃ座と言って、五角形の星の並びがちょうど将棋の駒のようです。
その下にふたご座の兄弟星のポルックスとカストルが見えますが、
その少し上の赤い丸のところが流星群の降ってくる方向です。
この赤い丸が見えていれば流れ星が流れる時間であると言えます。
ただし、流れ星が流れる場所はこの位置ではなく、全天どこにでも流れます。
なるべく広い範囲を見ていていください。

図2は、流れ星の原因となる太陽系のチリ(小さな砂つぶのようなもの)が
地球に向かって降ってくる方向を示しています。
太陽の光が降り注ぐ方向も示しています。
左側がふたご座流星群の場合、右側が多くの他の流星群の場合です。
青い丸が地球で青の矢印の方向に自転しています。
地球表面の赤く塗ったところに流れ星が流れます。
図からふたご座流星群の場合は、
夜に入るとすぐに見え始め、明け方まで見えることがわかります。
流れ星が一番多く降ってくるのは14日の21時頃と予想されています。
では幸運をお祈りしています。



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図1 13日14日午後8時頃の夜空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/548-fig1.jpg
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図2 流れ星の降ってくる方向の違い http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/548-fig2.jpg
本文終わり
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