春の星座近し
夜7時すぎ東の空に注目ください。
東の空から月が登ってきます。
満月を少し過ぎています(図1)。
今日が天候が悪ければ、明日か明後日きっと晴れると思います、ぜひご覧ください。
月の出てくる時間は1日あたり約50分づつ遅れるのでその点はご注意ください。

この月を見ながら想像しましょう。
この月がどんどん欠けて細くなります。
登ってくる時間もどんどん遅くなり明け方近くに登るようになります。
そして、新月になり、見えなくなります。
そうしたら、旧暦の正月です。
春節です。
正月三日の夕方、西の空に細い三日月が見えることでしょう。

星座ももう春の星座です。
図1で月の横にあるAはしし座のレグルスという一等星で目に付きやすい星です。
そこから目を上にやると二つ並んだふたご座の星があります。
BがポルックスでCがカストルです。
右側(南側)に明るいDEFは、おおいぬ座シリウス、こいぬ座プロキオン、オリオン座ベテルギウスで
冬の大三角なので、
季節はやっぱり冬ですが、
一方で、春の星座が昇ってきていて、
ア、イ、ウ、エは、はそれぞれ、しし座、こじし座、うみへび座、かに座です。
オがおおぐま座でです。
みんな春の星座です。

NHKの大河ドラマ「いだてん」の主人公は、日本人初の五輪選手でマラソンランナーの金栗四三ということですが、
この四三は「しそう」と読みます。
「しそうの星」という呼び方が日本にはあって、
これは図2のようにサイコロの4と3の目の形をした星の並び、つまり、北斗七星の別名なのです。
わたしはこの四三の星をみると春を感じます。







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図1 1月23日午後7時ころの東の星空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/553-fig1.jpg
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図2 四三の星 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/553-fig2.jpg
本文終わり
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