土星も
木星に続いて、
土星も見頃になってきました。
図1は今晩8時頃の南東の夜空です。
それほど高くはない位置に月、土星、木星の順に明るい天体が並んでいるので見つけてみましょう。
一番明るいのが月、次は右手(南側)にあるギラギラと輝く木星、それに挟まれてやや見劣りのする土星があります。
土星は暗いといってもおりひめ星と同等の0等星で、
木星の右下のアンタレス(さそりの心臓)よりも十分に明るく見えています。
色合いは木星に比べるとやや黄色味があり土色あるいは茶色で、名前と色のイメージが一致しています。
土星はこれから11月頃まで見えています。

土星には環があることで有名です。図に月、土星、木星の望遠鏡で見た画像を並べました。
図の下の数字は月を1とした時の実際の大きさです。
月は地球から近いので大きさがわかりますが、土星や木星は肉眼では大きさがわかりません。
しかし、小さな望遠鏡があれば大きさがあることが確認できますし、土星に環があることは比較的簡単に見つけられます。

惑星を見つけるのに便利な線があって図1の黄色い点線で示しています。
黄道と呼ばれます。
太陽の通り道が黄道ですが、惑星も月もおおよそこの線に沿って動きます。
図1でもちゃんと黄色い点線に沿って並んでいますね。
この点線を延長すると太陽があります。
二回目の小惑星への着陸を果たしたはやぶさ2もこの黄色い点線に沿って飛行しています。

人生もこの線に沿って動くと言うことでしょうか、星占いに使う星座もこの点線に沿っています。
黄道12星座です。
おや、図1の黄色い点線を見るとへびつかい座も線上にありますね。
そう言う理由で、このへびつかい座も星占いに使う人もいるそうです。

こんばんは晴れたら、
月、土星、木星が指し示してくれているこの黄色い点線、黄道、を味わいなが星座をお楽しみください。



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図1 今晩8時頃の南東の空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/578-fig1.jpg
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図2 今晩見える月と惑星(提供:やまがた天文台(月)、NASA(土星、木星) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/578-fig2.jpg
本文終わり
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