オランダで活躍赤松弘規さん
オランダのユトレヒト大学に1週間ほどお邪魔しています。
9000種もの植物が見られるヨーロッパ随一の植物園が校内にあって(図1)、
とてもリラックスした雰囲気です。

そこにSRONの研究所があります。
SRONは日本でいうとJAXAのようなところで宇宙を舞台にした研究をするところです。
ここで8年間常勤の研究員として活躍する赤松弘規さんにインタビューできたので
書きたいと思います(写真2)。

光をプリズムのようなもので虹色に分けて、それを分析すると、
光源の温度や光源がどんな原子でできているかなどを知ることができます。

同じことを宇宙からやってくるX線について、しかも人類最高の分析能力で
実行できる装置を赤松さんは作っています。
その装置は写真2に写っている大きな金属の容器の中で動作します。
この容器は冷凍機と言って内部の温度はほとんど絶対零度
(摂氏マイナス273度)という極低温をつくる装置です。
この中に装置を置くことで、
X線の粒(X線光子)の運んでくる僅かなエネルギーをX線の一粒一粒について
測定できます。
同時に、X線の画像も撮れるという優れた装置を作っているのです。
これによって例えば宇宙にあるX線を出すガスの元素組成、運動速度がわかります。

日本から離れたオランダの地で優れた日本の研究者が活躍している姿をみることは
嬉しいことですね。

赤松さんの夢は現在よりもさらに大きな視野、つまり大きな画素数の装置を作り、
宇宙の大規模構造を研究することだそうです。





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図1 ユトレヒト大学の植物園 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/584-fig1.jpg
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図2 SRONで研究する赤松弘規さんと実験装置 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/584-fig2.jpg
本文終わり
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