秋の星座の見つけ方
秋の星座は見つけるのが難しいと言われます。目立った一等星がなく、
2等星や3等星といった暗めの星から構成されているためです。
秋の四辺形やカシオペヤ座をまず見つけましょうと解説される場合が多いのですが、
初めて挑戦するときはこれらを確信を持って見つけるのは難しいものです。
そこでこの問題を解決する方法を紹介しましょう。

三角定規には角が45度の直角二等辺三角形のものと、
角が30度と60度の図1のような直角三角形の種類がありますね。
夏の大三角は30度と60度の直角三角形に似ています。
織り姫星(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)、そしてはくちょう座のデネブ
(お尻という意味のアラビア語)の三つの星があって、図1のような直角三角形になっています。
直角のところが織り姫星で、尖った角のところが彦星、残りがデネブです。
この図を頭に置いて真上の空を眺めてください。

明るい星は三つしかなく、図1に合わせて形の特徴を見極めて、どの星がどれかを決めてください。
真上近くは見ているうちに東西南北の方角がわからなくなります。
なので、あえて今日は東西南北は言わないことにします。
とにかく図1を頭上に掲げてくるくる回して実際の空と合わせてください。

彦星とデネブが作る斜辺から外に向かった方向(図2のピンクの太い矢印の方向)が秋の星座の方向です。
織り姫、デネブを結んで図の黄色い線に沿って延長してください。
織り姫とデネブの距離を三倍くらい伸ばしたあたりが
アンドロメダ座で、お隣に秋の四辺形があります。
オレンジ色の丸く囲んだ星はアンドロメダ座の星で、黄色い丸で囲った4つの星が秋の四辺形です。

ハクチョウの中央に位置するサドルという星(図1を参照)とデネブを図2のように延長すると(図2で水色の点線)、
カシオペヤのW型の横を通り抜けます。

ここまで分かれば、秋の星座の詳しい説明文を読んで次々に星座を確認できるようになるでしょう。
最後に秋の四辺形のそばに赤い矢印で示した星がペガスス座51番星です。
この星の周りに惑星が発見され、これが太陽系以外の惑星の第一号になりました。
この発見によってミシェル・マイヨール氏とディディエ・ケロー氏に今年のノーベル物理学賞が贈られました。



画像をクリック(拡大)

図1 夏の大三角は三角定規の形 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/591-fig1.jpg
画像をクリック(拡大)

図2 秋の星座を見つけよう http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/591-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/591-fig.pptx references will be note-591