オリオン座の星
冬の星座の代表はオリオン座です。
日が暮れると東の空から昇ってきます(図1)。
特に明るいシリウスを含む冬の大三角と縦に並んだオリオン座の三つ星を
目当てにさがしてみましょう。

オリオンは狩人ですが、そのベルトにあたる位置に三つ星、
それをかこむ4つの星と頭の星が特徴的で、
図2をみてから実際の空をみるとすぐにこの形をみつけることができます。

これらの星は名前を持っています(図1)。
図を見ながら名前を見ていきましょう。
左上の赤い星はベテルギウス(巨人の脇の下)、
頭のメイサ(意味は不明)、右上はベラトリックス(女戦士)、
三つ星は右から、ミンタカ(帯)、アルニラム(真珠の紐)、アルニタク(帯)、
下方の星は左から、サイフ(剣)、リゲル(足)、クルサ(足台)です。

野山の雑草にもみんな名前があるように、
こうやって星々に名前がつけられ大事にされているのですね。
たとえば、
クルサは1985年に2時間ほど急に明るくなってまた元の明るさに戻ったというような記録を
天文学者は残しています。
一つ一つの星の観察と記録がたくさん集まって、ついに星の内部構造が分かり、
星が誕生から死んでいくまでの運命が解明されます。
宇宙の法則、つまりは、自然の全体の法則が、
このような丁寧な自然観察と考察から分かってきます。
地道な自然解明の営みは結局は人類を救うことになるのでしょうか。


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図1 1月22日午後7時頃の南東の空の星空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/603-fig1.jpg
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図2 オリオン座の形と星の名前 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/603-fig2.jpg
本文終わり
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