冬の星座

いよいよ冬本番です。
星座も同じ。冬の星座がいよいよ夜空を彩ります。
どんな星座があったか調べてみましょう。
図1に今日の真夜中の夜空を描きました。
ほぼ同じ位置で星座がみられるのは、
1月でしたら夜の10時頃、2月でしたら8時頃です。

星座の名前を図2にまとめていますので名前だけまず確認しましょう。
相互の位置関係、天の川の流れている場所、月の通り道も示しています。
よく知られた星座ばかりですばらしいラインナップです。
四角く囲んだ星座は一等星を含むので非常に見つけやすい星座です。

エリダヌス座は川の名前に由来する星座で、
川のごとく長いので地平線の下まで続いて、その先は日本からは見えません。
点線で囲んである理由は、
日本から見えない部分にアケルナルという一等星があるからです。

古代オリエントの星座の集大成ともいえるプトレマイオスの本に48個の星座がリストアップされています。
この本は紀元2世紀に書かれたものですが、
そこにリストアップされた星座は古いものばかりでどれも紀元前に起源を遡ることができます。
図2の青の太字の星座はプトレマイオスのリストの中ににあるものです。

リストにない星座は「はと座」と「きりん座」です。
はと座は19世紀になってロワーエの星図に掲載され正式な星座になりましたが、
古い文献をしらべるとプトレマイオスと同じ時代の神学者クレメンスの著作の中にはと座が出ているそうです。
旧約聖書のノアの箱舟のお話に出てくるハトということですからこれもかなり古いものです。

このように古代より伝わる星座にはそれぞれ物語があります。
みなさんはどの星座の物語を知っていますか。

きりん座だけは17世紀にヘベリウスによって創設された新しい星座で、
きりん座にまつわるお話はありませんが、
これはいま放送されている大河ドラマで補うことにしましょう。







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図1 12月3日午前0時の夜空 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/648-fig1.jpg
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図2 冬の星座のリスト http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/648-fig2.jpg
本文終わり
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