夜昼境界線の傾き

春分が過ぎ、新学期が近づいてきました。
それにしても一年の始まりが、なぜあの寒い1月1日なのか不思議です。
寒い時なら冬至を1月1日にすれば良いのに1月1日は冬至ではありません。
冬至は12月22日頃です。

会計年度の始まりは4月1日、新学期も4月からです。
アメリカの会計年度は10月からだそうですし、
中国の春節は、旧暦の1月1日で、立春の頃です。
つまるところ、
一年の始まりをどこにするのかは人間が決めることで、
実はどこにしても良いのです。

人間の取り決めは気ままですが、
宇宙の摂理が決める基準はもっとはっきりしています。
図1のように、春分の日には、
南北の線と直角方向、真西に陽が沈みます。

この様子を宇宙から見ると面白いです。
陽が沈む頃、
人工衛星から山形を見下ろしたとして、どんな様子が見えるかを図2に表しました。
左側の明るい部分が昼間で右側の暗い部分が夜です。
右側の暗い部分では電灯が灯り、
左の明るいところではまだ外で畑仕事をする人の姿が見えることでしょう。
夜と昼の境界が時間とともに左に動きます。

左側の図が春分の頃で、
夜と昼の境界が北から南に縦に走っています。
仙台はもう夜、時間が進むと、山形市、秋田市、酒田市という順番で
夜になっていくことがわかります。

夏が近くなると、夜昼の境界が傾きます。
日の入りの方向が真西から北西方向に変わることに対応しています。
図2の右を見てください。
こうなると、山形県内のどこよりも秋田市、青森市の日没が遅くなります。
単純に西に行くほど日没が遅くなるのではないことがこの図をみるとよくわかります。
宇宙から見ると、季節によって夜昼の境界線の傾きが変わるのです。

たまには、宇宙から日本を眺めてみたいですね。
なにか新しい発見があるかもしれません。








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図1 西に沈む太陽。 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/662-fig1.jpg
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図2 季節によって夜昼境界の方向が変化します。 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/662-fig2.jpg
本文終わり
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