星のデザイン

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星を見つけるにはまずは星座を覚えなくてはと思われる方も多いと思いますが、
実際に星をよく眺める私からすると星座以外の星の作る図形の方が重宝します。
たとえば、今日、日が暮れて北西方向を見た時、
簡単に見つかるのは北斗七星です(図1)。
北斗七星はおおぐま座に属しますが、クマの姿は見つけにくく、
見つかるのは柄杓あるいはスプーンのような形をした北斗七星です。
このように、星座ではない星の形をアステリズムと呼んで、こちらの方が星座よりずっと活躍します。

北斗七星がみつかったら柄杓型の柄の部分を丸く自然に延長する春の大曲線というアステリズムがあります(図1)。
大曲線は麦星(うしかい座のアークトゥルス(図1A))と真珠星(おとめ座のスピカ(図1S))を通過します。
うしかい座やおとめ座を単独でその形から見つけるのは大変ですが、春の大曲線を使えば位置がすぐにわかります。
あとは、じっくりと麦星や真珠星の周辺をみるとガイドブックに出ているうしかい座やおとめ座の形が見つかります。

麦星と真珠星を底辺として西側に正三角形を作る星があることに気がつきます。
これはしし座のデネボラ(図1D)ですが、これで春の大三角になっています。
しかし、ここでもう少し頑張ってもう一つ北斗七星の方向に星を探すとりょうけん座のコルカロリ(図1C)という星が目につきます。
以上4つの星を繋ぐと春のダイヤモンドという形になります(図1参照)。

東向いて、空を見上げると高い位置に織姫星(こと座のベガ)が明るく光っています。
空全体を見渡して1等星よりワンランク明るい0等星はこの織姫星と先ほど見つけた麦星の二つですので見逃すことはないでしょう。

織姫星と彦星とはくちょう座のデネブを頂点にして長い三角形の夏の大三角があり、
くちょう座の部分は北十字という見方もできます。これらもアステリズムですね。

麦星と織姫星がこの季節の空で一番明るい星ですが、この二つの星を直線で結んで、
それを三等分してください。
織姫星側の三分の一のところに少し歪んだアルファベットのHの文字がみつかるでしょう(図2)。
これは英雄ヘラクレスのHあるいはヒーローのHと呼ばれる形です。
麦星側の三分の一のところには、かんむり座があります。
誰が見ても綺麗な形で日本では首飾り星と呼ばれます。
ただし、街灯の光などないくらいところに行かないと綺麗な冠の形を楽しむことはできません。

星座を使わない星探しをお楽しみください。



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図1 7月21日午後8時頃の西の空(Steraliumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/679-fig1.jpg
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図2 麦星と織姫星を結んで三等分する。 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/679-fig2.jpg
本文終わり
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