動く満月・秋分の日

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昨晩は中秋の名月(旧暦八月十五日)で満月でした。
今日は、旧暦十六日で、十六夜(いざよい)と言います。
「いざよう」は、進もうとしてもなかなか進まないことですので、
出てくるまでしばらくお待ちくださいといった感じです。
実際、今晩の月は昨日より26分ほど遅れて出てきます。

旧暦の十五日が満月でないこともままあります。
旧暦では新月を含む日が一日(ついたち)で、月が発つ日、
そこから日数を勘定して暦を作ります。
一方、満月とは太陽と月がちょうど正反対にあって、月が欠けていないことですので、
新月から十五日目に満月になるとは限らないのです。
月、地球、太陽の動きから計算してみると十六夜が満月になっていることの方が実際には多いことがわかります。
十六夜ファンクラブを作りたくなりませんか。

最近の旧暦八月十五日と十六日のどっちが満月になっているか調べてみると図1の様でした。
ここ三年は十五日が満月ですね。

中秋の名月と秋分の日は近い日付になります。
今年の秋分の日は明日でお休みです。
これを一年の地球の動きとして見てみましょう(図2)。
まず、旧暦の正月は二十四節気の雨水のあたりにすることが決まっています。
そこから、2月、3月、、、と反時計回りに進んで秋分の8月まで、
図を見るとたくさん地球も公転したもんだと月日の経つことの速さを感じますね。
すると旧暦八月十五日と秋分の日が似たタイミングでやってくることがわかります。

秋分の日は9月23日と思っている方も多いのでないでしょうか。
しかし、覚えているでしょうか、昨年は秋分の日が9月22日でした。
そこで、図1の右の欄に秋分の日が何日になるかをまとめてみました。
昨年は異常のように思われるかもしれませんが、これからしばらくの間は四年おきに9月22日が秋分の日になります。

なぜこのように満月の日や秋分の日が一定になるようにならないのかという質問が聞こえてきそうです。
それは、月の満ち欠けの周期や地球の公転周期を1日で割ると割り切れないで、
余りが出て来るからというのが答えになります。



図1 満月の秋分の日の移動の様子 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/688-fig1.jpg
図2 地球の公転の月の名前の関係 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/688-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/688-fig.pptx references will be note-688