秋の可愛い星座探し

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秋晴れの夜空で可愛い星座を探してみましょう。
図1は今晩9時頃の夜空です。

南の方向を見て星座を探すときの基準となる星をまず確認しましょう。
南の空で一番輝いているのが木星です。
そこから西にしばらく行ったところに土星も簡単に見つけられます。
木星と土星を結んでさらに西に延長すると月があります。
ここまではまず簡単。

次は真上に近いとろに大きな4角形を見つけます。
「秋の四辺形」と呼ばれる有名な場所です。
腕を伸ばして広げた手のひらに入るくらいの大きさです。
これも見つけやすいのでクリアーですね。

秋の四辺形の西側の辺を南に伸ばす(図のAB)と明るい星Cが見つかります。
「秋の一つ星」という名前の示すとおり寂しく輝く1等星です。
西洋の名前は、みなみのうお座のフォーマルハウトです。
明るさは、秋の四辺形の4つの星より少し明るく、土星よりも暗いはずです。
低い位置なので、南側に山があると見にくいかもしれません。

秋の四辺形の東側の辺を南に伸ばす(図のDE)と明るい星Fが見つかります。
こちらもひとり寂しく光っているので見つけやすいと思います。
デネブカイトスと言って、くじら座の尻尾という意味です。
以上が準備です。

今晩狙うのはフォーマルハウトを探したときの線BCと
デネブカイトスの線EFの間に挟まれて、
秋の四辺形にやや近い位置に、
まわるくてふわっとしたサークリットと呼ばれる形です。
星座でいうと、うお座になります。
うお座は二つの魚がリボンで繋がれた形をしていて、
その一方の魚(西の魚)がこのサークリットです。

暗い星の集まりですから、
ポイントは暗いところに目が慣れるまで10分ほど我慢することです。
うまく見つけて、まわるくふわっとした気持ちになれますように。




図1 10月13日午後9時頃の南の夜空(Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/691-fig1.jpg
図2 サークリット(西の魚) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/691-fig2.jpg

本文終わり
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