晩秋の星座

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晴れたら晩秋の星座探しを楽しみましょう。
図1に今晩午後7時半頃の東の空の様子を書きましたのでこれを頼りに星を探してみましょう。

図の中央が真東で北東から南東の範囲を描いています。
図の上が天頂(頭上)です。
まず、方向をしっかり確認しましょう。

図の黄色の丸、「ア」「ス」「カ」と記したのは、
それぞれ、おうし座の一等星「アルデバラン」、
星団の「すばる」、ぎょしゃ座の一等星「カペラ」です。
スバルはごちゃごちゃぼしと呼ばれることもあり、五、六個の星が集まったところです。
この三つは簡単に見つけられると思います。

目を上に持っていくと天頂を挟んで左側にWの形をしたカシオペヤ座と右側に秋の四辺形が見つかります。
秋の四辺形のあたりの星座名はペガススです。
秋の四辺形からピンクの菱形で示したほぼ等間隔に4つの星が並んでおり、
その最後、四番目の星から先ほど見つけた「すばる」に向かって、暗い星が綺麗に並んでいるはずです。
菱形で示した星は、上から順に、アンドロメダ座のアルフェラッツ、ミラク、アルマク、ペルセウス座のアルゲニブです。
ここまでで重要な星座はほぼでそろったのですが、
それらの星座には属さない、しかし、
結構明るくて気になるのが緑の矢印の二つの星だと思います。
高い位置にあるのはおひつじ座のハマルで、低い位置にあるのがくじら座のメンカルです。

最後に有名な変光星を二つ紹介します。赤い丸で示しています。
ペルセウス座にある(左側の赤い丸)がアルゴルという星で、
2等星と3等星の間を約69時間周期で行ったり来たりします。
注意深い人は気がつくかもしれません。
くじら座にある(右側の赤い丸)はミラという星で、
今年は8月上旬に2等星近くなりましたが、
今は目では見えないくらい暗くなっています。
周期は約332日ですがそれほど規則正しくはありません。
実際、今年の明るくなる予想時期は8月下旬でしたが、予想は見事に外れました。
肉眼で見えるくらいになったり見えなくなったりと、
明るさの変化が激しいのでこちらも注意深ければ変光することに気がつく筈です。

では晴れることを祈って、夜空を眺めてみましょう。
図1の様子は今月中は大体同じですので今日が曇りでも大丈夫です。
夜更かしすると東の地平線にオリオン座が昇ってきて、冬の到来を告げます。







図1 今晩午後7時半頃の東の夜空 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/695-fig1.jpg
本文終わり
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