部分月食

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今週の金曜日、19日に部分月食が見られます。
部分といっても皆既月食に近い部分月食ですので、
本来の満月がほとんど隠されます。

月の出は16時21分ですが、
山形では東に山がある場合が多いので(見る場所にもよりますが)、
概ね16時半から17時頃に月が昇ってくると思います。
すでに月食は始まっているので満月でなく、
半分暗くなった月が昇ってきます。

18時頃、東の空にある月を見ましょう。
18時3分頃最も大きく欠けます(図1)。
19時47分に月食が終わるので、20時ころ南の空には本来の明るい満月が見えるはずです。

今回の部分月食の仕組みを図2に書きました。
地球に対して左側から太陽の光が差しているとします。
地球の後ろには地球の影が長く尾を引いています。
地球から約38万km離れたところに月の軌道があります。
地球の直径は約1.3万kmですので本当の月はこの図のずっとずっと右側にあります。
しかし、
正しい縮尺で書くと図の右に何メートルも延長しないといけないので、
地球の近くに月があるような図になっています。

今日は月が地球の影の中に部分的に入ります。
全部入ると皆既月食ですが、今回は部分的です。
月の一部が地球の影に入って暗くなり、
残りの部分は太陽の光が当たっているので明るく見えます。

月のすぐ左に「すばる」が見えているのでついでに見つけましょう(図1)。
ごちゃぼちゃ星とも呼ばれ6−7個の星が集まった塊が見えるでしょう。
双眼鏡があれば数十の星の集団がはっきり見えるので試してください。
すばるの広がりは2度に近く、月の直径は0.5度くらいですから、
すばるが月よりも大きく見えることでしょう。



図1 今日の月食の見え方 (Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/696-fig1.jpg
図2 月食の仕組み http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/696-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/696-fig.pptx references will be note-696