冬の星座を見つけよう(ふたご座)

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陽が沈んだら、凍える寒さになる前に、空に冬の星座を見つけましょう。
(今週ですと、あまり遅くなると月が昇ってくるのでその前に。)
東の空です(図1)。

縦に三つ(A)と二つ(B)、それに正三角形(C)が目標です。
これは初心者向けだという方に、今日はふたご座を詳しく見ていきましょう。

図1でAの部分は、縦に三つ並んだオリオン座の三つ星です。
それを囲む四つの星が見つかればオリオン座は合格です。
次に、Bの部分、縦に並んだ2つの星は、ふたご座のポルックスとカストルです。
三つ星よりこちらの二つ星の方が明るいです。

最後がCの部分で、見事な正三角形、冬の大三角です。
一番明るいおおいぬ座のシリウス、次がオリオン座のベテルギウス、三つ目がこいぬ座のポルックスです。

ここまでがクリアーできたら、ふたご座に注目してみましょう。
図1の矢印の位置が双子の足元なのでかなり大きな大きな星座です。

図2で兄弟の足に当たる星は、アルヘナ、プロプス、タヤトです。
これらの星の名前は覚えることはないですが、
兄弟が二人並んだ姿だということ、そして、
オリオン座の近くまでふたご座が伸びていることを実感ください。
アルヘナの上に紫色の★ マークをつけましたが、
これはガンマ線を出す特集な天体の位置で、
私の研究対象です。
ふたご座の学名ジェミニとガンマ線を合わせてゲミンガという名前を持っています。

兄弟の膝にあたる二つの星は、
ほとんど、めすぶたに読めてしまいそうな、
メブスタとメクブダという可愛いペア星です。
星座の中央の星はワサトという星です。
ワサトは中央という意味のアラビア語です。

この様な星を探しているうちに目が暗さに慣れてくると思いますので、
改めて双子の兄弟が仲良く並んだ姿が浮かび上がってくると思います。

日本ではお正月の頃、
二つ並んで昇ってくるので、門松星という呼び方があったそうです。






図1 1月19日午後6時30分頃の東の夜空(Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/704-fig1.jpg
図2 ふたご座の星々 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/704-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/704-fig.pptx references will be note-704