地球の周りの環境に強くなろう

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宇宙飛行が国家レベルの事業ではなく民間事業となる時代になっています。
個人旅行で宇宙に行ける時代です。

楽しい話題もありますが、、一方、困ったこともあります。
役目を終えた人工衛星や
打ち上げに付随して出る部品が軌道上に取り残され、
これらは宇宙ごみになっています。
宇宙ごみの量が増え続けて、
ごみとの衝突で有用な人工衛星が壊れてしまう可能性も指摘されています。

最近のニュースでは、
民間の宇宙開発企業スペースXが打ち上げた使用済み第2段ロケット
が制御できず月と間も無く衝突するそうです。

これからも色々なことがありそうなので、
地球の周りを理解するための距離感覚を身につけておきましょう。

図1が基本になる図です。
まず、地球がちっちゃく直径約1.27ミリメートルで描きました。
1万キロメートルを1ミリメートルに縮尺しています。
地球の直径が1.27万キロメートルだということですね。

国際宇宙ステションや多くの人工衛星は、
地表から約500キロメートルの高度を飛んでいますから、
地球を示す小さな円から0.05ミリメートル(髪の毛の太さくらい)
離れたところを飛行していることになります。
この地球にべったりへばりついた領域に大量の宇宙ゴミがあります。

月は地球の周りを公転しています。
公転半径、つまり、
月までの距離はおよそ38万キロメートルで今の縮尺だと3.8センチに描けます。
先ほど話題になったスペースX社の宇宙ゴミは、
ここまで飛んでいって月にぶつかるのですね。
随分と遠くまで行くものです。

昨年の12月に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(図2)はラグランジュ点L2
というところで宇宙を観測します。
地球から150万キロメートル離れています。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、
ハッブル宇宙望遠鏡の後継機で、
これからの観測がとても期待されていています。
このコーナーでも、
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測結果を今後紹介したいと思います。

一応、これくらいの距離範囲を地球周辺と思って今後注目することにしましょう。




図1 地球周辺の宇宙空間 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/708-fig1.jpg
図2 ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡(提供:NASA) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/708-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/708-fig.pptx references will be note-708 https://www.afpbb.com/articles/-/3387159 https://www.yomiuri.co.jp/member/scrap/20220206-OYT1T50150