双眼鏡に挑戦

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新年度が始まり、何か新しいことに挑戦したくなります。
双眼鏡で星を見るというのはどうでしょう。

人口の光が強くて、肉眼で星を見るのが辛くなってきています。
かといって、天体望遠鏡はお金がかかりますし、
操作が難しいので気軽に購入するわけにはいきません。
その点、双眼鏡は気軽に見ることができます。

あらためて双眼鏡の優れた点を考えてみます。
望遠鏡は片目で覗きますが、双眼鏡は両眼で見るので楽です。
望遠鏡は上下・左右が反転して見えますが、
双眼鏡は見たままの方向です。
鳥の観察や景色を見ることもできて汎用です。
望遠鏡は図体が大きく重く持ち運びが大変ですが、
双眼鏡は手軽です。双眼鏡はいいことばかりなのです。
二重星や星団などは望遠鏡よりも双眼鏡のほうが綺麗だったりします。


瞳が大きいほど目に光がたくさん入ってくるので、
星を見るときは、人間の目の瞳は最大限に広がって、
大体、7ミリメートルくらいまで大きくなります。
しかし、レンズの直径が3センチメートルの双眼鏡を使ったとすると、
瞳が3センチメートルになったと同じ効果があります。
光の量は光を受けた面積で決まりますから、約18倍光量が増えます。、

都会の明るい空の中に星が隠れていときは、
双眼鏡を使ってもだめだろうと思うかもしれませんが、
そうではありません。
双眼鏡は拡大してみているため、
空の明るさはその分薄められます。
一方、
星はいくら拡大しても点ですので、
薄められることがないのです。
その結果として、空の明るさのために埋もれていた星の光が見えるようになります。
図1は今晩見えているMel 111という美しい星団の見え方を示しています。

双眼鏡には図2のような規格表示があるので確認してから買いましょう。
倍率は、手で持ってみるなら倍率は7倍程度以下、
視野は7度くらいが良いでしょう(図の北斗七星と比較)。
また、あまり重くないものが長く使えます。



図1 今晩、午後8時頃南の空に見える星団Mel 111の見え方。 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/718-fig1.jpg
図2 双眼鏡の規格の表記 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/718-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/718-fig.pptx references will be note-718