獣帯 (No. 729)

date 2022 07 13
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先日ふとしたことで夜明け前に目が覚めて、
夜空を見上げてびっくり。
たくさんの惑星が綺麗に並んでいました。
図1は明朝4時の空です。

星空には太陽や月や惑星の居所があります。
太陽の通り道である黄道に沿った帯状の領域です。
古代メソポタミアでは「月の旅する道」と呼ばれており、
星占いではZodiac(獣帯)と呼びます。
Zooは動物園なので動物の星座が多いあたりなのでしょうか。
現在では十二星座のあるところと言った方がわかりやすいかもしれません。
図1では、太陽、火星、木星、土星、月と並んでいるのでこの帯状の領域がよくわかりますね。
完全に一直線ではないので、黄道のように「道」とは言わず「帯」を使っています。

この状態はしばらく続くようです。
太陽が出てくる頃に、東の太陽の位置から西に向かって何度くらい離れて各惑星がいるかをグラうにしたのが図2です。
角度は東向きにとるのが天文学でのルールなので、西に向かってはマイナスになっています。
なので、火星がマイナス80度付近ですが、これは太陽から西に80度くらい離れているということになります。
太陽が登ってくるころ火星は南の空にあるということを意味しています。
ちょっとややこしいかもしれません。

火星、木星、土星は緩やかに太陽から離れていることが読み取れると思います。
この調子で離れて180度を超えるとどうなるでしょう。
想像できますか。

太陽の反対側ですから、夕方日が沈む頃に東の空に昇ってくるようになるということですね。
そうです、秋になると日が沈んで夜になると火星、木星、土星が見える風景になるということですね。
今度は早起きしないでも惑星が楽しめます。お楽しみに。





図1 明朝4時頃の東の空(Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/729-fig1.jpg
図2 各惑星の太陽からの距離 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/729-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/729-fig.pptx references will be note-729