11月8日は月食プラス天王星食 (No. 745)

date 2022 11 02
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11月8日は皆既月食です。
また、月食中に天王星食も同時に起こるというミラクルです。
お見逃しなく。

この日は満月が午後4時半頃東の空から昇ってきますが、
午後6時9分頃から左下方向から欠け始めます。
7時16分頃には、明るい満月はどこへやら、全体が赤黒くなり皆既月食となります。

満月ですと月明かりで星が見にくいのですが、暗くなった月のおかげで星座がよく見えます。
星座もお楽しみください。
図1を頼りに普段見つけにくい、くじら座、おひつじ座なども見つけましょう。
火星も登ってきますので注目です。
月が再び明るさを取り戻し始めるのが8時42分頃で、
9時49分頃には元の満月になります。

月食は、太陽・地球・月がこの順番に一直線上に並んだ時に起こります。
太陽の光が地球に当たり、地球の影ができます。
地球の影の中に月がすっぽり入る位置にいるため月が暗くなってしまします。
通常の満月の時は、
太陽・地球・月がほぼ一直線上に並んでいるのですが、
わずかにずれているため月は地球の影には入りません。
月食になるか満月かは非常に微妙なことなのですね。


図2は8時39分30秒の月の拡大図です。
月食のため月は暗くなっています。
月の下の縁の近くに星がありますね。
これは天王星です。
天王星は土星と海王星の間に位置している太陽系の惑星です。
時間が経過して8時42分頃、天王星は月に隠されて見えなくなってしまします。
(隠れ始めてから見えなくなるまで約10分かかりますし、月の地形などの影響で時刻は数分ずれることもあります。)
天王星食です。
明るさが6等星なので、双眼鏡か望遠鏡を使って天王星食を見てみましょう。
月食の原理を思い出すと、この時、
太陽・地球・月・天王星が一直線に並んだのですね。
直線の長さはなんと28億kmにも及びます。

では、晴れることを祈りたいと思います。



図1 11月8日午後8時頃の東の夜空 (Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/745-fig1.jpg
図2 同時に見られる天王星食 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/745-fig2.jpg
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