うお座を見つけるチャンス (No. 751)

date 2022 12 14
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うお座は星占いに登場するほど有名な星座ですが、
一番明るい星ですら4等星と暗いため、
見つけるのが困難な星座です。
しかし、今がチャンス。
木星がうお座にいて、ここだよ、と教えてくれています。
木星は別名を歳星といい、一年ごとに12星座を巡りますので、
これを逃すと12年間待たねばなりません。

ちょうどいいことに、日が暮れて午後6時10分ごろ木星は真南にいます。
真南、木星、天頂(真上)が一直線に並び、
木星の右上に「うお(魚)」の一匹目がいます
(図1の緑の点線)。

星占いの本を見ると「うお座」は双魚宮と書いてあるのをご存知ですか。
この星座に魚が二匹います
(図1のピンクのの点線)。
だから、双魚という名前になっています。
星座絵(図2)を見ると、二匹の魚がリボンで結ばれていることがわかりますね。

木星の右上に一匹目の魚を見つけたら、結び目の星と二匹目の魚を見つけましょう。
No.749で紹介した秋の四辺形(ペガスス座)を囲むように二匹の魚が配置されてることを
意識すると見つけやすくなります。

二匹目がうまく見つからなかったら代わりの星を見つけましょう。
木星から地平線、やや西寄りに目を移すとフォーマルハウトと呼ばれる目立つ星にぶつかります。
木星がとても明るいのでフォーマルハウトはそれほど明るいとは見えないかもしれませんが、
れっきとした一等星です。
この辺りが「みなみのうお座」です。
ここにも魚がいたのですね。




図1 12月14日午後6時10分頃の南の空(Stellariumを持ちて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/751-fig1.jpg
図2 うお座の星座絵(フラムスチードの星座図, 1795; 提供:Linda Hall Library) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/751-fig2.jpg
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