大寒 (No. 756)

date 2023 01 21
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大寒に入り最も寒い時期になりました。
大寒という呼び方は、
太陽の周りの地球の公転を24等分して、
それぞれに名前をつけた二十四節気に由来しています。
月の満ち欠けを用いた太陰暦だと季節の変化を正確に反映しないため、
これを補う機能として導入されました。
二十四節気にはその時期の気候の特徴を示す名称が与えられて親しみやすくなっています。

地球の公転周期365.2422日を24で割ると約15.2日です。
従って、
二十四節気の一つの区切りは二週間と少しになります。
同じようなことですが、
地球が太陽の周りを360度回ると考えると、
15度公転するのを一つの区切りとすると考えてもいいですね。

太陽が最も低くなる冬至の日を起点として、
地球が15度公転している間を冬至の期間とします。
次の15度が小寒の期間、そして、次の15度が大寒の期間で、この15度を回り切ると、
冬至から測って45度公転したことになり、立春ということになります。
その前日が節分と呼ばれ、冬が終わり、春になる季節の分かれ目です(図1)。

立春を一年の始まりの日(元旦)とする考えは昔からあって、
その前の日に厄払いをして新年を迎えようというのは自然の考えです。
厄介な鬼を撃退しようとするのが節分の豆まきということになります。

科学的には豆をまいても厄は払えるとは考えにくいですが、
厄払いはしたいです。
どうすれば良いでしょう。
宇宙から地球を見ると、
地球を人類の公共財を見なすことがポイントのような気がします。
地球全部、水も空気もですが、石油、希少金属、領土もみんな人類の公共財として分かち合う知恵が欲しいですね。
どこか遠くの宇宙人が人類をそんな目で見ているかもしれません(図2)。






図1 冬至から立春までの地球の動き http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/756-fig1.jpg
図2 気候変動観測衛星「しきさい」が撮影した東北地方 (提供:JAXAデジタルアーカイブス) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/756-fig2.jpg
本文終わり
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