改めて一等星を眺めてみる (No. 760)

date 2023 02  18
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古代ギリシアの人は星の中でも特に明るく目立ついくつかの星を1等星としました。
それより少し暗い星は2等星です。

今日はあらためて一等星にランクされる星はどんな星なのかリストにしてみました。
全部で21個です。
日本から見えない星も入っているので初めて聞く名前もあるとおもいます。
たとえば、みなみじゅうじ座のアクルックス、ミモザ、ケンタウルス座のハダルなどです。
カタカナの名前は知らなくても七夕の星、
織姫星=ベガ、彦星=アルタイルはご存知とおもいます。

ギリシアの人がやったように、
自分の守護星を決めると楽しいのでないでしょうか。
例えば自分の誕生星座にある一等星とか。
守護星を決めると、
その星を空で見つけると元気が出たりするかもしれません。
どれを守護星にするかは星占いと関係なく勝手に決めていいと思います。

表にはその星までの距離を書きました。
たとえば、おうし座のアルデバランという星までの距離は67光年です。
今晩晴れて、アルデバラン星を見たら、その光は今から67年前に星を出発した光だということに
なります。
すると、私がちょうど生まれたころにアルデバラン星を出た光を今見ていることになります。
この間、人生にいろいろなことがありましたが、私が生まれた頃に出発し、黙々と宇宙空間を
旅して今地球にたどり着いたというのは感慨深いものがあります。

この表は特に明るい星の表なので、どの星も地球から近いと考えられます。
近くにある星が明るく見えるのは当然だからです。
しかし、幾つかは非常に遠い星があると思いませんか。
何百光年、デネブのように千光年をこえる距離にあります。
とても遠いのにとても明るく見える星があるのです。

実はこれらはとても大きくて明るいで、「巨星」と分類される星たちです。
明るく見えていて近いものは普通の星です(専門用語で「主系列星」と呼んでいます)。
こんな簡単な表からも、
星には普通の星と巨星の区別があることがわかります。


図1 一等星のリスト http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/760-fig1.jpg
図2 アルデバランの光は宇宙を67年旅をして地球にやってきました。 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/760-fig2.jpg
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