金星が太陽から最も離れる (No. 775)

date 2023 06 03
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日が沈んであたりが暗くなる頃、西の空に輝く宵の明星、金星、がよく見えていますね。
とても明るいので気がついている方も多いと思います。

金星は太陽の周りを回っているので、
地球から見ると、太陽の近くをうろうろしているように見えます。
それでも頑張って太陽から最も離れるときを「最大離角」といって、
それが明日6月4日にやってきます。
太陽から離れているので、夜の8時頃でもかなり地平線から高く、
図1のように見えています。
空の様子は前後1週間くらいでは大きく変わらないので(惑星の位置は少し動きますが)、
晴れた日に見てみましょう。

図1でVが金星でとても明るく見えています。
金星の右側に二つの明るい星を見つけましょう。
Pがポルックス、Cがカストルで双子の兄弟星で、このあたりがふたご座です。
金星の左上にやや赤みをおびた明るい星が見えます。
これは火星です。

今日6月3日は火星にとっては特別な日です。
双眼鏡をお持ちでしたらぜひ火星をみてください。
天体用のものでなくても、観劇やスポーツ観戦用でもどんなものでも結構です。
双眼鏡で火星をみると図2の左の図のように見えると思います。
宝石を散りばめたような星の集まりであるプレセペ星団の中に火星がいます。
見事な風景のはずです。
地球から見た惑星の位置は時間の経過とともに変化するので、
明日は火星とプレセペ星団は離れてしまっています。
これは今日だけの楽しみです。

これを見逃したら、次は6月13日に金星を見てみましょう。
すると今度は金星がプレセペ星団に大接近しているでしょう(図2右)。

このようにここしばらく西の空がにぎやかなのでどうぞお楽しみください。
7月後半になると太陽から離れていた金星はどんどん太陽に近くなり、
やがて太陽に邪魔されて見えなくなってしまいます。




図1 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/775-fig1.jpg
図2 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/775-fig2.jpg
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