星空・宇宙と語りあおう
今夜は星が見えているみたい
目が慣れるまで時間がかかるから
ああ、今晩はよく晴れてる
星たちは空いっぱいにいるけど
みんながこっちを向いてるわけじゃない
お互いになにやら
ひそひそおしゃべりしている
ゆっくり時がすぎてゆく
星たちもゆっくり並んで動いて行く
太陽と同じように東から西へ
時が巡ると
星も巡る
シリウス時計は
ピラミッドの時代から時を刻んできた
(今見える星空は?[1])
星は天にあるようにみえるけど
一つ一つは地球から違った距離にある
木星なんかとても近いけど
おうし座の星なんかとても遠い
そんな遠くにいってみたい
光に乗って宇宙旅行したいな
光はいいよ
何せ一秒間に30万キロメートルも進むんだから
月まで1秒くらいだ
(宇宙の広がりはどんなだろう[2])
1時間半で土星まできた
一年で太陽系を抜け出た
8年半も飛んでやっとシリウスにやって来た
地球からあんなに良く見えたアンドロメダ銀河に
いつになったら届くだろう
あんなに近くに見えたのに
230万年もかかるのだそうだ
ぼくがアンドロメダについたころ人類は滅んでいるだろうか
あんなに近く見えたアンドロメダはまぼろし
あれは230万年前の姿
(宇宙はどんな世界?[5])
人間は宇宙の果てを考える
そこに行くには無限の時間がかかる
そこには決して行くことができない
見えたものは無限の過去
君は無限の過去には興味ないか
君は無限の未来を知りたいか
無限の過去には火の玉があった
そのときはみんな一緒だった
無限の未来は広がるばかり
ぼくたち宇宙の中にいるんだよね
ぼくたちいつかバラバラになって宇宙を旅することになる
もう会うことないよね
星のソムリエ
柴田 晋平
(柴田 神秘絵)
星と宇宙を語る宇宙人
shibata@sci.ky.yamagata-u.ac.jp
山形大学理学部物理学科
NPO法人小さな天文学者の会
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