りぼん座 日もとっぷりと暮れ、星がみえてくると、西の空に三つの星の並びと、 それを取り囲む四つの星がきれいにみえます。ちょうどリボンのように 私には見えます。りぼん座です。と私は思い込んでいます。こう思うように なってから一年がたちました。みればみるほどわたしにはリボンの形 にしかみえなくなってしまいました。図1のようなイメージです。 あるひとびとはこれをオリオン座とよんでいて、雄者だといい、狩の 名人だといい、傲慢さのためにアルテミスという女神に殺されたといいます。 私はそんなギリシャ神話にはお構えなしにりぼん座です。さあ、探して みてください。 こうやって自分の好きな星座をつくるのはとても楽しいことです。星空 案内人(星のソムリエ)のみなさんはそんな遊びが大好きで、楽しい星空 案内をしてくれます。とくにあてもなく、「やく座」の「いざこ座」とか 宝石をちりばめたような「すばる」(プレヤデス星団)は「ぎん座」のよう とか言ってことばの遊びをします。「◯◯座」ということばは意外とたく さんあります。みなさんも考えてみてください。「いざ」挑戦。 日本ではこのりぼん座を「つづみぼし」と読んでいました。日本古来の 楽器「鼓(つづみ)」に似ているからです。 研究などの目的では星座名の氾濫が起きては困るので、1928年に世界天文学連合 で88個の星座名とその境界線が定められました。その世界標準の星座を使うと、 西の空に見える星座は図2のようになります。 図1 りぼん座 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/124-fig1.jpg http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/124-fig1.pptx 画像をクリック(拡大) 図2 (アストロアーツ製/ステラーナビゲータを使用) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/124-fig2.jpg http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/124-fig2.pptx 画像をクリック(拡大)