金星探査機「あかつき」
日の入りの時間が遅くなり、星座が見えるのは夜の8時ころです (図1)。西の空に金星が見えています。夜にならなくても、 日没が近くなったら明けの明星として見えているので探してみましょう。

この金星に向かって5月18日早朝、金星探査機「あけぼの」(図2)が 種子島宇宙センターから打ち上げの予定です。

昨年のクリスマスが〆切で、金星までメッセージを送ろうというキャンペーンが ありました。自分の書いたメッセージや絵をプレートに記録し、 探査機に積んで、金星まで届けると言うサービスです。わたしたち 「小さな天文学者の会」でも会員がメッセージを書きおくりました。 先日4月24日にJAXA(宇宙航空開発研究機構)の阪本先生の講演会があり、 そとのきプレートと一緒に記念写真をとりました(図3)。みなさんの中にも このキャンペーンに参加された方がおられるのでないでしょうか。

金星の不思議なことがこの探査機によって明らかにされて行くでしょう。 その不思議なことのひとつは金星の気象です。金星には金星の自転速度 より60倍も速い東風が吹いていて「スーパーローテーション」と呼ばれて います。風速は毎秒100メートルに達します。いったいどうしてこのような 風が吹くのかわかっていないのです。 金星の大気はほとんど二酸化炭素で温室効果のため金星表面は200度も あります。温室効果についても新しい発見がありそうですね。

18日にはこの探査が成功しますように、という気持ちでどうぞ金星を眺めて みてください。あの星まで何億キロという旅にでかけるのです。 18日午前6時15分から打ち上げの実況の生中継があります。 以下を御覧ください。
http://www.jaxa.jp/
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図12010年5月17日午後8時の西の空 (アストロアーツ製/ステラーナビゲータを使用)
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http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/127-fig1.ppt


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図2. 打ち上げ準備の金星探査機「あかつき」(JAXA提供)
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「あかつき」に乗せられたプレートとともに(JAXA阪本先生と講演会の司会者、沢さん、 笠井さん)
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