南陽市民天文台 夜空には秋の星座が昇ってきています。秋の星空は明る い星が少なくて、星座探しもなかなか大変です。こんな とき星空の案内をしてくれる人が身近にいるとどんなに か楽しめることでしょう。近くの天文台に行ってみまし ょう。 今日は、南陽市宮内地区の双松公園内にある南陽市民天 文台を紹介しましょう。この天文台は、南陽天文愛好会 の当時の代表の伊藤惣太郎さんが中心になり、同会会員、市民有志、 民間財団などの協力によりにより1986年に完成した伝 統ある天文台です。毎週土曜日夜に市民に一般公開され ています。見つけにくい秋の星座もここに来れば教えて もらえます。また、12月になれば火星が接近しますの で、ここにある口径31センチの反射望遠鏡で火星の様 子も観察できるでしょう。 この天文台は市民パワー、つまり、南陽天文愛好会(代表、 大国富丸さん)のみなさんによって主体的に運営されてい ます。土曜以外にも、夏の特別公開があり、出前での星空教室 などにも応じてくだるということです。阿部昌宣さんの惑星や月 の望遠鏡による説明や二瓶肇さんの屋外スクリーンと実 際の空の両方を使った星座解説など、見ごたえ聞きごたえの ある観察会が楽しめます。 山形県には残念ながら県立の公開天文台がありませんから、 こういった地元の小さな天文台が宇宙をのぞくための大事な市民 の目になっていると言えそうです。 図1 恒例の親子天文教室 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/15-fig1.jpg