12月21日は月食です。満月の日なのですが、東から昇って来る月はもうすでに 地球の影の中で、赤ぐろい姿です。月の出は午後4時30分頃です。 出たばかりのころは見つけにくいかもしれないので、午後5時から午後6時までの 間に観察を始めてください。 午後6時半ころになると図1の様に半分くらい満月を回復してきます。 このとき、図1の右上の図のよう月を想像することができます。 暗くなっているところが地球の影の部分です。目には見えませんが、大きな地球の影が 図のようにあって、そのなかに月が入っていたのです。 さて、月食はなぜ起こるのでしょうか。そこを考えないと図1の右上の図は理解できません。 図2を見てください。太陽からの光が右から地球にあたり、左側に地球の影ができます。 月が地球の影にはいると月は暗くなってしまいます。 地球の影から月が出ると太陽の光が月にあたりますから明るい満月になります。 月食の月は真っ暗にならず赤ぐろくみえます。これは図2のように地球の空気の中を通って 夕焼けを作った赤い光が月を照らすからです。空気中に小さな粒子が一杯ある程、 赤い色は濃くなります。火山の爆発などがあって空気中に微粒子が一杯あるときは ますます赤さが増します。地球の空気のよごれが月食の色に反映するのですね。 |
画像をクリック(拡大) 図1 (アストロアーツ製ステラーナビゲータを用いて作図) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/155-fig1.ppt http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/155-fig1.jpg 画像をクリック(拡大) 図 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/155-fig2.ppt http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/155-fig2.jpg |