冬の空には明るい星が一杯あってとても賑やかです。雪空の合間に パッと晴れる時がありますのでぜひ観察してみましょう。 星座のことはいったん忘れて、明るい星だけを繋いで六角形を作って 見ましょう。図1のようになります。 南東を向いて、真上(天頂)近くまでを見渡すとみつかる大きな図形です。 大きな大きな六角形ですので見つけると思わず「わっ」と言いたくなります。 グッドデザイン賞で図のように繋ぐとGの文字が浮かびあがります。 今日は図にある七つの明るい星たちの名前とその意味を紹介します。 時計の文字盤の12時の位置、一番高いところから反時計回りに紹介します。 まずは、ぎょしゃ座のカペラです。カペラはラテン語で「小さい雌やぎ」と 言う意味です。つぎに、ふたご座のカストルとポルックスはギリシャ神話に 出てくる兄弟です。ポルックスのほうが明るいですがこちらが弟です。 日本では金星(ポルックス)銀星(カストル)と呼ばれていました。 つぎは、こいぬ座のプロキオンで、「いぬの前に」といういみです。 これは次のおおいぬ座のシリウスに先だって昇って来るからこういう名前になって います。シリウスは全天で一番明るい恒星で、そのなも「焼き尽くすもの(焼き焦がすもの)」と言う意味です。 次は、オリオン座のリゲルで「足」、つまり、オリオンの足の意味です。 おうし座のアルデバランは「後につづくもの」と言う意味です。 何の後に続くのかというとになりますが、 それは「プレアデス星団」(和名「すばる」)の 後に続いて昇って来るということです。 「プレアデス星団」は図に示す位置にあって肉眼では五、六個の星が ひしめくようにゴチャゴチャとみえるものです。星がたくさん集まっていて、 このようなものを星団とよんでいます。 最後、六角形の中央にあるのがオリオン座の「ベテルギウス」です。 ベテルギウスの意味ははっきりしていません。「巨人(オリオン)の 腋の下(あるいは手)」といのが有力な説だそうです。 さあ、星の名前や意味はともかくとして、みごとな六角形をぜひ見つけてください。 ※星の名前の意味については九州大学の藤原智子先生の文献を参照させていただき ました。 |
画像をクリック(拡大) 1月24日午後8時頃の南東の空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/158-fig1.jpg http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/158-fig1.ppt |