御来光を拝むのならお正月でなくて、夏至です。 今年は六月二十二日です。 わが太陽には元気が出るときと落ち込むときの波があります。 もっとも元気が良くなる日が夏至の日。この日の日の出の光 を浴びて元気をもらいましょう。これは古代の人々がやっていたことだそうです。 私は早起きが苦手なのでちょっと難しそうですが。 図1の赤い線のように、夏至の日の出は東から北にかなり寄った位置です。 真東からおよそ30度ほど北よりから太陽が昇って来ます。 そして、11時40分頃、真南に昇り、そのときの高さは地平線から75.5度ほどあります。 すごく高いですね。そして、日が沈むのは真西から30度ほど北に寄った位置です。 春分や秋分のころは、図1の青の点線のコース、つまり、 真東からの昇り、ほどほど高さになって、真西に沈んでいたのですが、 そのころよりもずいぶんと大回りしていることが分かります。 昼が長く、夜が短いのも納得です。 旧暦では夏至は五月中といってこの日が五月(さつき)になるように暦を 作るという規則になっています。 しかし、夏至が五月?と不思議に思う方もおいでかもしれませんが、 立春からおよそ五ヶ月が経過しているので夏至はたしかに旧暦では五月です。 太陽の光はたくさん来ますが地面や大気が温められ本当に気温が高くなるのは 約二ヶ月遅れて八月になります。 図2は山形市における1981年から2010年までの平均の最低気温です。 このデータによると8月5日から8月8日が最低気温が21.2度でもっとも 暑い夜はこの頃であると言うことがわかります。 そこで提案ですが、今年は電力の削減が特に叫ばれてもいますし、 8月6日が旧暦の七夕ということもあり、年間でもっとも暑い夜でも あるので、8月6日午後7時から9時まで一斉に電気を消してライトダウンしませんか。 みんなが協力すれば、 きっときれいな天の川と七夕の星がみえますよ。 これに先だって、7月2日には「ゆかたで天文台」という七夕行事がやまがた天文台 で開かれますので行ってみてはどうでしょう。 ゆかたや甚平でおこしのときは参加費が無料になるそうです。 |
図1 夏至の日の太陽の動き 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/173-fig1.jpg 図2 最低気温の推移(1981-2010年の平均値)(気象庁提供) 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/173-fig2.jpg 総合パワーポイントファイル http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/173-fig.ppt |