星空案内人の養成講座の中には実技の授業が3回あります。実際に 夜空で星座を見つけたり、望遠鏡を操作したり、という授業です。 この授業が三回連続で六月十五日から、毎週水曜日の夜に行われました。 とても珍しいことに、三回連続して水曜日の夜が晴れました。 梅雨のどまんなかだというのに。なんとラッキーな事でしょう。 毎週、同じ時間に夜空を眺めてみて、最初のときと三回目とだと星座の位置が 動いているのがしっかりと感じられます。真上から少し西寄りにあった おおぐま座にある北斗七星が、最後の日にはずいぶんと西に傾き、うしかい座が 頭上に見えます。かんむり座もほとんど真上で、しばらく見ていると首が痛く なってしまいます。 季節による星座の変化がこうして定期的にみているとしっかり肌で感じられるもの ですね。一年が365日で、一周は360度です。365と360はほとんど同じような ものですから、毎日約一度づつずれて、一年でちょうど一周(360度)ずれるんだな と思うと簡単です。例えば、星を見る時間を午後の8時頃として、 そのときちょうど頭上にきている星座を調べてみました。 驚いたことにその数は12でした。 星占いには黄道十二星座と言うのがあって有名ですが、ちょうど山形県でみていて 頭上にくる十二星座というのがあるようです。図1に星座を並べてみました。 それぞれの星座が夜の8時頃にちょうと真上に来る季節を表に纏めてみました。 私の誕生日に頭上に来ているのはおおぐま座でしたので、頭上十二星座でいうと わたしはおおぐま座です。みなさんは何座ですか。これを覚えておくと、 どの季節に何座がみえるかを考えるのに便利ですね。 |
図1 山形県でみていてちょうど頭の上をとおる星座を集めてみました。 (アストロアーツ製ステラナビゲータを用いて作図) 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/175-fig1.jpg 図2 午後8時頃頭の上をとおる星座とその時期 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/175-fig2.jpg |