ーーーー5ーーーー5ーーーー5ーーーー5ーーーー5ーーーー5<30文字 ロケットに乗って宇宙旅行したいとおっしゃる方は多いですが、 私はそうは思いません。宇宙空間は放射線が強くて危険ですし、 それよりなによりも、わたしたちは宇宙船地球号に乗って宇宙を 旅しているではありませんか。 宇宙船から見る景色と澄んだ夜空に見る満天の星空はきっと全く変わらないでしょう。 広い野原か海岸か高い山の上の地面に寝っころがって夜空を眺めてみましょう。 いい場所を見つけると、視界の中に、森の木や建物などなにも入らないように することが出来ます。視野全部を星空だけにすることが出来るのです。 そうすると宇宙空間に自分が浮かんでいるような気分になることができます。 そんなとき、宇宙船地球号に乗って宇宙を飛んでいる自分の姿に身震いすることになるでしょう。 太陽の回りの地球の公転速度は30キロ、といっても、これは時速でなくて秒速です。 毎秒30キロメートルという猛うスピードで飛行しているのです。 これくらい早いと景色が飛ぶように通り過ぎて行きそうですが宇宙はとても広いので 星空の景色はほとんど動きません。 ただ、ひとつだけこの猛スピードを感じさせてくれるものがあります。 それは流れ星です。地球のそばを猛スピードで通り過ぎて行く宇宙の塵が 地球に突っ込んで来るとぱっと輝いて流れ星になります。 それで、宇宙船地球号の進行方向を正面にして、 流れ星が降って来る方向がどこに位置するかを今回調べてみました。 有名な流星群について描いたのが図2です。多くの流星群が右手前方から 降って来るようです。追突して来る流星群はないようですね。やっぱり、地球が進んでいる方向が こっちなんだなというのがこの図を見て感じます。 理屈はともあれ、視野一杯の星空を見て宇宙空間を旅している感触を いつか味わってみてください。 |
図1 今年のペルスセウス流星群の流星の写真(提供:鎌塚吉忠さん(青森在住)) (右下の流れ星が見にくいときは トリミングして流れ星が見えるようにおねがいします。) 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/181-fig1.jpg 図1 地球の進行方向にたいして流星群の降って来る方向 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/181-fig2.ppt http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/181-fig2.jpt |