木星を見つけよう


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中秋の名月がすぎ、最近は日が沈んでも、月が見えません。 ということは月光に邪魔されること無く星が楽しめます。 秋の夜長、そうですね、午後8時から9時頃、東の空を見て下さい。 すると、ギラギラと輝く木星が出て来ています。これは誰も間違いようが なく、日ごろ星を見慣れていないかたにも簡単に見つけられるので お薦めです。

木星を含め惑星は星座の中を移動します。特に木星は12年で黄道十二星座 を一巡しますので、一年あたりだいたいひとつの星座を移動します。 それで、今はおひつじ座にいます。昨年はうお座にいました。

おひつじ座もうお座も非常に目立たない星座ですので、自分の星座が おひつじ座やうお座の方は自分の星座を見つけるのがたいへんです。 しかし、今は非常にチャンスです。なぜなら、木星がここだよ、と教えてくれて 居るからです。

東の空に木星を見つけたら図1を参考にして、おひつじ座、うお座、そして くじら座を探してみましょう。このあたりには明るい一等星はありません。 なので二等星で目立つものを探しましょう。図1にあるように、 木星と同じ高さで南側にある、デネブカイトスというくじら座の星、 木星の左上にあるハマルというおひつじ座の星はきっと見つけられます。 そうすれば図1をたよりにおひつじ座、うお座、くじら座はきっと見つけられると おもいます。ぜひ挑戦下さい。

もしかしたら、くじら座のミラを見つけることが出来るかも知れません。 この星は今は結構明るく見えていますが、11月、12月に向かって急速に 暗くなり見えなくなります。そしてまた来年明るくなります。このような 星を変光星をいいます。ミラを発見したら明るさの変化を追跡することを お薦めします。



図1 9月末、午後8時から9時頃の南の空(アストロアーツ製、ステラナビゲータを
用いて作図)
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