ーーーー5ーーーー5ーーーー5ーーーー5ーーーー5ーーーー5<30文字 中秋の名月は芋名月というのに対し、後の月見と呼ばれるのは、 九月十三夜の月で、豆名月あるいは栗名月とも呼ばれます。 今年は、10月9日です。どうぞ月をご鑑賞下さい。十三夜ですから満月では ありません。曇ったら翌日のでも良いのでゆっくりと秋の月を味わいましょう。 月が昇って来たら、うさぎの餠つきともいわれる月の模様をみて何にみえるか 試してみてください。カニ、本を読む人、カメレオンなどいろいろ楽しめます。 万葉集にこんな意味の歌があります。「天の橋がもっと長かったらなぁ。 高山がもっと高かったらなぁ。月の神さまが持っていると言う若返りの 水を君のために取ってきて、君を若返らせてあげたいよぉ。」 作者のおかれた状況をいろいろ想像して楽しんでいます。 原文では月の神さまは「月読」、若返りの水は「変若水」です。 この歌でわかるように古来から、月には若返りの水とか不死の薬があるとされます。 中国にはこんなお話があります。 あるとき(げい)という勇者の神さまが 世界の西の果てにある崑崙山(こんろんざん)まで旅をして、そこに住む西王母から、 人間のために不死の薬をもらってきました。 ところが妻の常娥(じょうが)は悪い性格で、それを盗んで、 月に逃げ込んでしまいました。このために人間は不死になるチャンスを失って しまい、死ぬ運命を背負うことになったということです。 この悪事のために常娥はヒキガエルに姿が変り月に住むことになったので、 今でも月面の陰となってその姿が見えるそうです。 さて、実際の月の模様の中にウサギがいると言う話しは聞いたことが ありますが、はたして、ヒキガエルはいるでしょうか。 図1を参考にして探してみてください。 双眼鏡やオペラグラスをお持ちのかたは使ってみて下さい。肉眼よりも ずっと楽しめます。明るい筋がクレーターから放射状にでている光条と 呼ばれる現象もみえます。 ちょっと、気分を変えて、月から見た「満地球」の画像を図2に置きましたので こちらもご鑑賞ください。 |
図1 月の模様のなかのヒキガエル(写真提供:やまがた天文台) 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/185-fig1.jpg 図2 月周回衛星「かぐや」からみた地球(JAXA加藤學先生提供) 画像をクリック(拡大) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/183-fig2.jpg 全体 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/185-fig.ppt ゲイの文字の画像 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/185-fig3.gif |